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 焦点距離の違いによる遠近感の変化

 焦点距離と画角の関係では、おもにレンズの焦点距離の変化による画角の違いを書きました。しかし、レンズの焦点距離の変化で変わるのは写る範囲だけではなく、遠近感の感じ方もかなり違ったものになりますので、ぜひ、これを作品作りに生かして欲しいと思います。  

 では、早速写真で見比べてみましょう。下の写真は比較しやすいように、焦点距離が変わっても紙コップが同じ大きさに写るよう撮影しています。手前にある紙コップと奥の紙コップの距離感の違いと、背景の広がりに注目して見てください。

28ミリ 50ミリ
● 28ミリ
2つの紙コップは、肉眼よりかなり離れて感じられます。また、背景も広く写っています。
● 50ミリ
2つの紙コップの距離感は、だいぶ近づいて見えます。ほぼ肉眼に近い距離感です。背景の広がりもだいぶ狭くなっています。
100ミリ 200ミリ
● 100ミリ
2つの紙コップの距離感は、さらに接近したように見え、肉眼よりもかなり近く感じられます。背景の広がりも一段と狭くなっています。
● 200ミリ
2つの紙コップは一層接近して見え、背景も狭くしか写りません。

● 広角側では遠近感の誇張効果、望遠側では圧縮効果!
 上の写真からもお判り頂けますように、レンズが広角側になればなるほど、2つの紙コップの距離感は離れて見えます。これを「遠近感の誇張効果」と呼びます。また逆にレンズが望遠側になるほど、2つの紙コップの距離感は近く見えます。これを「圧縮効果」といいます。これらが焦点距離を変えると同時に変わることを頭の隅に置いておくと、作品づくりもより面白くなると思います。例えば、花の付き具合がイマイチのサクラを撮る時に、望遠側の圧縮効果を利用すれば、ボリューム感を出すことが出来ます。また、焦点距離の違いによる背景の写り方の違いも、作品作りには多いに役立つと思います。

・2010年1月23日加筆

● 関連ページ
焦点距離と画角の関係

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